学会に参加する時の適切な服装について、戸惑う学生は多いです。
ルールが明文化されていないからこそ、迷うこともありますよね…。
- 学会の服装って学生はどうすればいい?
- 発表者の服装はスーツじゃないとダメ?
- 参加者はユニクロとかカジュアルでもイイ?
今回の記事で、以上のような疑問に答えました。
修士・博士学生にとって、学会参加は研究成果を交換し合い、学びを深める貴重な場です。
学会に集中するためにも、服装への不安は事前に解消しておくべき…!
特に発表者として参加する学生は、服装を整えることで好印象を与えたり、コミュニケーションの機会が増えたりするメリットがあります。
以下、主に国内学会に参加する時の服装について、詳しく解説していきます。
学会参加時の服装って?学生のコーディネート心得
基本的に、学会には服装について明確な指定がない場合が多いです。
そのため、初めて参加する学生たちは迷うことになります。
しかし、一般的にはスーツやオフィスカジュアルなど、清潔感があり、ある程度のフォーマルさを持った服装なら問題ありません。
学会によっては、Tシャツなどのラフな服装の人も少なくないです。
以下、発表者と参加者に分けて、それぞれの注意点を紹介します。
発表者の服装は?
発表者となる学生は「スーツ着用が必須」という学会もありますが、指定がないケースの方が多いです。
ただ、結論としては、学会で発表する学生は、スーツを着用するのが無難でしょう。
当然ながら、発表者は目立つため、服装にも気を遣う必要があります。
スーツを着用すると清潔で堂々とした印象を与え、自分の気持ちの面でも自信を持ってプレゼンテーションできるでしょう。
スーツの色はブラックで問題ないですが、リクルートスーツのような印象にもなってしまいます。グレー系・ブルー系・ブラウン系の方が大人っぽい印象になるかもしれませんが、持っているスーツで問題はありません!
シャツはパリッとしわをなくし、靴は磨いてキレイにしておくのも忘れずに。
参加者の服装は?
学会へ参加するだけの学生は、ある程度カジュアルな私服でも大丈夫です。
ただし、学会のテーマや会場の雰囲気によっては、スーツ着用の人が多くて浮いてしまう場合もあるので注意が必要です。
女性は、オフィスカジュアルなスカートスタイルやパンツスタイルが一般的。
男性は、シャツにスラックスやチノパンを合わせたスタイルが無難でしょう。
「カジュアルでOKって、ユニクロの服装でもいいのかな…」という疑問に対しては、「ユニクロコーデでも問題ない」と答えておきます。ただし、清潔感があり、シワのない服を選ぶようにしましょう。
リュックやジーンズも、学会によっては着用者がいます。
その場でひとりだけ浮かないためにも、なるべくいい意味で「無難な服装」を心がけるのがおすすめです。
学生が学会の服装について知っておきたいポイント
以下、学会の服装について知っておきたいポイントを4つ紹介します。
- 会場の雰囲気は担当教員や先輩に聞いておくべき
- 服装、見た目に気を遣うのは自分のためでもある
- 第一印象はやはり大事
- 学会の分野によっても全然違う
それぞれ解説します。
会場の雰囲気は担当教員や先輩に聞いておくべき
学会会場の雰囲気は、参加したことがある先輩に聞いておくと安心です。
質問してみると、「あの学会はスーツの人なんていない、全員私服だよ」といった情報を得られるかもしれません。
待っていても服装についての情報は回ってきませんので、自分から聞いてみるのが一番です。
服装、見た目に気を遣うのは自分のためでもある
学会は研究成果を交換するための場であり、研究やプレゼンの内容が重要なのは言うまでもありません。
その点、プレゼン能力とは「自信を持って堂々と伝えること」でもあるため、服装に自信を持っていると、間接的にプレゼンにも説得力が出る可能性があります。
逆に、自分の見た目を気にしているようでは、堂々としたプレゼンができなくなってしまうでしょう。
服装に気を遣うのは、周りへの心遣いのようにも思えますが、実は自分のためでもあるのです。
ファッションと実力は比例しないが、第一印象はやっぱり大事
ファッションと研究の実力は全く関係ありません。
しかし、学生が学会に参加する際には、相手に良い印象を与えるため、適切な服装で臨んでおいて損はないでしょう。
学会での出会いが、自分の研究人生を変えることもあります。
いくら研究内容が素晴らしくても、相手に不快な第一印象を与えてしまうと、貴重なコミュニケーションの機会が減ってしまうかもしれません。
学会の分野によっても服装は全然違う
専攻分野によっても、服装事情はずいぶん違うようです。
特に医療系は、発表者だけでなく、参加者もフォーマルなスーツを着ていることも多いとか。
その一方で、「参加者は服を着ること」と冗談めかして話をすることもあるようです!
「機械工学系はフォーマルな服装の人が多く、物理系はオフィスカジュアルで、数学系は学生のようにジーンズ姿の人も多い…」といった傾向があるという話も見られました。
(参考)日本数学会:数学を伝えるという“難問”~ポアンカレ予想取材記~
※海外の学会では、服装事情がさらに違う?
ここまでは、国内学会の服装事情について紹介してきましたが、国際学会ではどうなのでしょうか?
これも会によって全然違うので、やはり先輩や教員に尋ねるのが一番ですが、傾向としては「国内よりも、さらにカジュアルな学会が多い」と思われます。
「念のためスーツを着ておくのが無難かな」と思ったら、スーツ姿は自分一人だけだった…なんてことにならないよう、気を付けましょう。
ちなみに、海外の研究者も「学会に何を着ていくか」は気になっているようです。(→参考:What to Wear to a Scientific Conference)
【まとめ】学会参加時の服装は、自分のためにも無難&自信を持てるコーディネートで
今回のブログ記事では、学生が学会に参加する際の服装について解説してきました。
要点をまとめると、以下の通りです。
- 学会参加時の服装には明確なルールがない
- なのでスーツでも私服でもどちらでも問題はない
- 発表者はスーツが無難
- 参加者はオフィスカジュアルでOKな場合が多い
- 学会に集中するためにも、服装への不安は排除しておくべき
いかがだったでしょうか。
学会の分野によって文化は違いますが、スーツか私服、いずれにしても清潔感のある好印象な服装にしておくのがおすすめです。
学会という貴重な学びの場に集中できるよう、事前に服装への不安を解消しておきましょう!
最後に補足ですが、学会では連絡先交換をする機会が多くあります!国内学会でも国際学会でも、名刺を切らさないよう、多めに持っていくことも忘れないようにしましょう。
今回の記事が、学会に参加する学部生、修士、博士学生の皆さんの参考になっていれば幸いです。
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