2024年2月2日に、令和7(2025)年度の特別研究員-DCの募集要項および申請書様式が発表されました。
多くの博士学生が学振の申請を予定していると思いますが、いつ結果発表が行われるのか知りたい人もいるでしょう。
日本学術振興会のページだと、博士学生に直接的に関係するDC1/DC2だけでなく、PD/RPDの情報が混ざって掲載されていたり、過去ページが検索結果に表示されたりして、把握しずらいことがあります。
本記事では、2025年度の学振選考スケジュールについて解説しつつ、2024年度の結果発表がいつだったのか、そして「採用者一覧」がいつ公開されるのかも紹介します!
【学振DC1/DC2】令和7(2025)年度の申請~選考~採用スケジュールは?
前述の通り、2024年2月2日に特別研究員DC1/DC2の募集要項が発表されました。
今後のスケジュールを時系列で羅列すると、以下の通りです。
- 2024年4月中旬~6月3日:申請受付
- 2024年7月~8月:一段階目の書面審査
- 2024年8月~9月:二段階目の書面審査
- 2024年10月上旬まで:第一次選考結果開示
- 2025年1月上旬まで:第二次選考結果開示
- 2025年2月中旬まで:補欠者の結果開示
- 2025年4月:採用者一覧を開示
令和7年度の学振に挑戦する人は、上記スケジュールを念頭に準備をすすめましょう。
(参考:日本学術振興会『特別研究員選考日程』)
学振審査~結果発表のフローチャート
上記のスケジュールをフローチャートにまとめると、以下の通りです。
最もスムーズに採択された場合、10月上旬に結果が出ます。
ここで合格通知がなかった人でも、チャンスが残されている場合があります。
まず、一段階目の選考で「ボーダーゾーン」と判断された場合、1月上旬に第二次選考結果の発表があります。
そこでも合格通知がなかった人でも、補欠者となっていた場合は、2月中旬の補欠採用通知が最後のチャンスとなります。
上記のフローチャートを参考に、学振の結果発表を待ちましょう。
※補足:学振の二段階審査の背景
学振の審査においては、令和4年度採用から面接審査がなくなり、その代わりに書面による二段階審査が行われています。
日本学術振興会は制度変更の理由について「すべての申請者を公平・公正かつ効果的に審査するため」と説明しています。(参考:特別研究員 事業の概要と申請等について)
面接にかかる様々なコストと、対面式審査による印象バイアスを排除するため、全員同じフォーマットでの書面審査にしたのですね。
【学振DC1/DC2】令和6(2024)年度の採用者結果発表はいつだった?
多くの博士学生が挑戦した令和6(2024)年度の学振DC1/DC2の結果発表は、以下の日時で発表されていました。
- 第一次選考結果:2023年9月27日
- 第二次選考結果:2023年12月25日
10月上旬までとされていましたが、実際には9月下旬に第一次選考結果が出ていました。
第二次選考結果についても、1月上旬までとされていましたが、実際には12月末に結果発表されていました。
(参考:日本学術振興会掲示板2023年度)
審査結果発表の確認方法
結果発表は、日本学術振興会の電子申請システムで確認できます。
- 日本学術振興会のホームページにアクセス
- 「研究者」メニューから「特別研究員制度」を選択
- 左メニューから「選考結果」を選択
- 自分の区分(DC1、DC2、PD)を選択
- 自分の氏名または申請番号を入力して検索
なお、審査結果については、電話や郵送による通知はありません。
2024年度の学振採用者一覧はいつ出る?
学振に採用された人は「採用者一覧」として以下のような情報が公開されます。
- 氏名(カナ氏名)
- 小区分
- 研究科題名
- 受入研究機関(大学名)
- 部局
- 受入研究者
- 受入研究者の職名
採用者一覧は、4月1日時点での内容が、4月下旬に公表されます。
2024年度採用者の情報も、2024年4月中に学振ホームページにて公表されるでしょう。
【まとめ】学振の結果発表は1次が10月、2次は1月
今回のブログ記事では、学振DC1/DC2の申請から結果発表までのスケジュールについて解説しました。
令和6年度の審査結果は第一次が9月27日、第二次が12月25日にありました。
令和7年度も同様のスケジュールで結果が発表される予定です。
第一次選考でボーダーゾーンとなった博士学生にとって、第二次選考の結果が発表されるまでに3か月の期間があるので少し精神的につらいところがあるかもしれません…。
しかし、学振の結果を気にするあまり研究への集中力を欠いてしまうのは本末転倒。
今回の記事を参考に、学振の結果発表日時はとりあえずスケジュール帳に記載しておき、「今できること」に注力しましょう!
※学振については、「学振DC1/DC2とったんだけど、どれくらいすごいこと?」という記事も合わせて読まれています。
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