ポスドクや助教など、博士号取得者が名刺を持っているのは一般的ですが、実は博士学生も名刺を作っておくべきです!
- 博士の名刺のレイアウトや書き方は?
- 自分で作るか、発注するか…方法は?
- 学位の書き方、英語表記の仕方に決まりはある?
名刺交換は挨拶と連絡先交換を兼ねたコミュニケーションとして、世界中で使われており、博士学生にとって、作るメリットが大きいです!
今回のブログ記事では「博士の名刺」について、作り方からレイアウト、英語表記に至るまで詳しく解説していきます。
名刺を準備しておくことで、学会参加時もスムーズにコミュニケーションできることでしょう!
博士学生が名刺を持つメリット3つ
博士学生の段階で、名刺を作っておくべきメリットを3つ紹介します。
1.名刺交換をきっかけに挨拶しやすい
学会や学術イベント、懇親会などの場で名刺を交換することは、貴重なネットワーキングの機会を生み出します。その点、博士学生の方から自分の名刺を差し出すことで、挨拶のきっかけにすることができます。
このような交流が、将来の研究やキャリアにとって重要な役割を果たすことも少なくありません。
2.相手の名刺をもらうことができる
自分よりも立場が上の研究者・先生であっても、博士学生が名刺を差し出せば、自然に名刺をお返ししてくれることが多いでしょう。
相手方の連絡先をいただくことで、スムーズにコンタクトをとることができます。
逆に言うと、「私は名刺を持っていませんが、あなたの名刺をいただいてもよろしいでしょうか?」と言うのはなかなか難しいですし、印象もあまり良くないです…。
3. 自分を知ってもらう入り口になる
名刺には、あなたの研究分野および、SNSなどのプロフィールURLが書かれています。相手に名刺を渡しておくことで、自分の研究について興味を持ってもらうきっかけになるかもしれません。
名刺交換をきっかけに、共同研究がスタートすることだってあるのです。
博士の名刺:書き方やレイアウトは?
必要な記載情報
博士(博士学生)の名刺には、以下のような情報を含めることが多いです。
- 氏名: ローマ字表記で読み方も書いておくと親切
- 所属機関: ロゴを使うと分かりやすいですが、勝手に使うと注意されることもあるので確認しておきましょう
- 肩書:「○○大学(院)○○学部○○研究室 博士課程」
- 連絡先: 住所・メールアドレス・電話番号・URLなど
連絡先の住所は、研究室の住所を書く人が多いです。
また、多くの研究者が活用している「researchmap」や「Linkedin」のプロフィールページを掲載しておくと、先方があなたの情報にアクセスしやすくなります。
デザイン面では、シンプルでわかりやすくまとめることが重要です。
全体レイアウトは余白を考えながら、無駄な情報は省き、必要な情報だけを適切に配置しましょう。
名刺の裏側には英語レイアウトも用意!
名刺の裏面には、英語バージョンもレイアウトして、印刷しておきましょう。
国際学会などでもスムーズに利用することができ、便利です。
博士課程は「doctoral course」とも呼びますが、名刺には「Ph.D Student」と書くことが多いです。
博士号の書き方/英語表記の仕方は?
ちなみに、博士号取得後は、名刺にどのように書かれるのでしょうか?
いくつかパターンがありますが、博士(〇〇学)、〇〇博士、「Ph.D.」、「Dr.」などの肩書が記載されます。(工学博士なら「Dr.Eng.」と書くケースもあります)
どの書き方でも間違っていませんが、氏名の後に「Ph.D.」を付けるのが最も一般的かもしれません。
ただ、ポスドクを含む博士号取得者は、自分で名刺を作る機会は少ないと思います。所属機関の慣習に従って、名刺を受け取りましょう。
ちなみに「Ph.D.」の意味とは?
余談ですが、Doctorという言葉は一般的には「医者」という意味で捉えられますが、実は「博士」を意味する言葉として使われてきた歴史の方が長いそうです。ラテン語の「docere=教える」が語源で、Doctorとは「教える人」という意味なのですね。
そして「Ph.D.」とは「Doctor of Philosophy」の略で、「哲学博士」という直訳になりますが、ここで言うPhilosophyは「多種多様な学問全般」を意味しています。つまり博士号(Ph.D.)とは、「多種多様な学問について、他人に教えることができる人」という意味になります。
博士が自分で名刺を作る方法/注文方法3つ
博士が自分で名刺を作るときには、以下3つの方法があります。
- パソコンで自作し、名刺専用用紙に印刷
- オンラインプリント業者に注文する
- 大学の生協に頼む
Wordやイラストレーターを利用して、自分で名刺デザインを作る人が多いです。
ネット上にテンプレートが用意されている場合も多く、それほど時間はかかりませんが、プリントするのは少し手間がかかります。
その点、オンライン注文で、名刺をプリントして自宅に届けてくれるサービスは手間がかからず便利です。多数のサイトがありますが、100枚で500円~1000円程度と、それほど高額ではありません。
3年間で100枚も使わないかもしれませんが、最低注文ロットが100枚の店が多いので、博士課程の間に100人と名刺交換するのを目標にしてもいいかもしれませんね!
また、大学生協で名刺プリントを受け付けているケースもあります。オフィシャルに大学ロゴを使える場合もありますが、比較的値が張り、フォーマットが限定されている傾向があります。
修士学生は名刺は必要ない
基本的に、修士学生は名刺を作成する必要はないでしょう。
ただ、将来的に博士課程に進学することを決めている場合や、学会やセミナーで積極的な交流をしていきたい人は、名刺を作っておいて損はありません。
ちなみに、修士学生の英語表記は「master student」としておけば大丈夫です。
【まとめ】博士号…名刺の書き方に迷う人は
今回のブログ記事では、博士学生が必ず持っておくべき「名刺」について、情報をまとめてきました。
レイアウトに悩む人もいますが、指導教員や先輩のものも参考にしつつ、自分の情報を過不足なく記載しておきましょう。特にプロフィールページのURLをしっかりと掲載しておくことで、研究実績などを知ってもらえるチャンスが広がります。
また、学会や懇親会などの場では、名刺交換をきっかけに「新たな研究のタネ」が生まれる可能性もあります。
積極的にコミュニケーションを図るためにも、事前に名刺の準備を欠かさないようにしましょう。
※ちなみに、国際学会の服装や持ち物については、「【忘れ物注意】国際学会の持ち物/服装…前日までの準備チェックリスト」の記事も参考にしてください。
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