【聞いてみた】博士進学を迷った?いつ決めた?懸念事項は?

キャリア

博士後期課程への進学は、研究者としてのキャリアを形成する上で大きなターニングポイントです。

  • 博士になろうと思い始めたのはいつ頃…?
  • 博士進学を迷うことはなかった…?
  • 博士進学を決めるにあたり、どんなことを悩んでいた…?

上記のような疑問の参考になるアンケートを行いました。

現在、博士課程に在籍している人に協力してもらい、博士進学をいつ、どのように検討し、いつ決断したのか、またその際にどんな悩みを抱えていたのかを集計しました。

先輩博士のリアルな声を参考にしてみてください。

Q1:博士進学を検討/決意したのはいつ頃ですか?

現役博士学生のみなさんは博士課程への進学をいつ検討し始め、いつ決めたのでしょうか?

合計128名の博士の回答は、以下の通りです。

上の「検討開始時期」を見ると、学部生のうちから博士進学を検討していた人が合計47%(60人)いました。最も多いのは黄色の修士1年時で、38%(48人)です

なお、博士進学を検討し始めた時期については回答にばらつきが見られるのに対し、博士進学を決めたタイミングについては修士課程1年時、修士課程2年時に集中しています

現役博士のうち、45%(58名)の人が修士課程1年時に「博士進学しよう」と決めていることが分かりました。就活も始まり、進路を具体的に考えざるを得なくなるタイミングで博士になることを決めた人も多いのかもしれません。

修士1年と修士2年を合わせると、約69%の人が修士課程中に博士進学を決意していることがわかります。

学部生のうちに博士進学を視野に入れたことはあったけれど、修士になって本格的に悩み、決意した人が多いということのようです。

一方、学部生のうちから博士になる決意を持っている人も23%いました。

Q2:博士進学を検討した際に悩んだことはありますか?迷う理由は?

今でこそ研究に励んでいる博士も、進学を決める際には様々な悩み、迷いを抱えていました。

アンケートの結果は、以下の通りです。

「かなり悩んだ」と回答した項目では、経済的な問題が最も多く、続いて「研究への自信やモチベーション」「将来のキャリア」という順番になりました。

ただし、「かなり悩んだ」と「少し悩んだ」を合わせると、最も気にしていたのは「同年代との比較、社会的な評価」であることが分かりました。

博士進学を検討している時点で、ある程度、研究能力や環境のことはクリアしていることが多いのかもしれません。それよりも、将来のことや同年代との比較・社会的評価、キャリアについて不安を覚える人が多いという結果になりました。

今回の進学アンケートと同じタイミングで、博士の就活進路アンケートも行っております。実際、博士に進学した人の就職率や、就活のスケジュールについてぜひ確認してみましょう。(※参考:D1/D2/D3の就活および進路についての独自アンケート結果

「博士以降のキャリアに悩んだかどうか」は進学決意の時期によって大きな差がみられた

上記の質問1、2を組み合わせたところ、「博士進学以降のキャリア」について興味深いアンケート結果が見られました。

グラフの上側は、学部のうちに博士進学を決意した人が、将来のキャリアに就いてどの程度悩んでいたかを示しています。「あまり気にしなかった」「全く気にしなかった」で過半数となっています。

一方、下側のグラフは修士で博士進学を決意した人のキャリアへの悩みを示しています。「かなり悩んだ」「少し悩んだ」が6割から7割近くになり、「全く気にしなかった」という回答は非常に少ないです。

学部のうちに決めた人は、博士以降のキャリアについて長期的に検討する時間があり、また、やりたいことが明確で不安感が少なかったのかもしれません。

修士課程で進学を決めた人は、もしかしたら研究や就活の兼ね合いで忙しく、タイムリミットがありながらの決断だったのかもしれません。

【まとめ】修士1~2年時に博士進学を決めた人が多い!迷う理由はキャリアや同年代との比較

今回の記事では、博士進学にあたってどんな迷いがあったのか、いつ決めたのか、先輩博士に聞いてみた結果を紹介しました。

博士進学を決めた時期は「修士1年時」が最も多く、「修士2年時」も含めると約69%の人が修士課程で決意していることが分かりました。

また、修士1年で博士進学を検討し始めた人のうち、約67%が修士1年のうちに進学を決意していました。

一方で、学部生のころから博士進学を検討していた人も48%いました。博士を視野に入れつつ、就活なども経験しながら、修士課程で博士進学を決断するパターンも少なくなさそうです。

博士進学時の悩みとしては、特に、将来の経済的な不安やキャリア、そして同年代との比較を気にする人が多いことが分かりました。

もちろん、博士への進学には迷いがつきものでしょう。

それでも、自分の好奇心を大切にし、研究を追求していく強い意思は、きっと自身を大きく成長させてくれます

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